t_wの輪郭

『豊饒の海』
異象におどろいた鸚鵡が止り木に止まっていた足がややわるいので、蹌踉として来る一つ撞球でもやろうかイギリスへ誂えた取り返しのつかない罅が入る新しい盥の水彼が胸襟を開けば議論を駁する世界の秘鑰を握っている鞏固に結び合わせる嫌いな学校も気散じの場所になった解明のあらゆる方途未決定の沼へ押し戻した悲愁をこめて言う故ら人をおどろかすすがれた野菊御前様に回向していただく咲き残りの竜胆滝見茶屋を象った涼亭